開かれた校長室だより（３月号）

　先週は青森の積雪量が５メートル５０センチを超え過去最高だったそうですが、今年の寒波は本当に異常でしたね。 もうすぐ「ひな祭り」の季節を迎えますが、春がやってくるのか心配です。今月は高等学校・中学校の卒業証書授与式 それに高等学校選抜検査が行われます。いずれも学校にとっては特に大事な行事ですので、整った環境で実施したいものです。
　さて、いよいよ今年最後の３つの事柄で教育を考える特集となりましたが、「大切に守るべき３つの事柄」 について述べたいと思います。１つは「生きとし生けるものの生命を守る」ことです。今学校現場ではいじめや体罰に 起因する自殺事件が相次いで起こっています。なんと痛ましいことでしょう。そういう状況を一時も早く改善し、動物 であれ植物であれ限りある生命を持ったものを慈しむ心で、自他の生命を大切にしていってもらいたいと思います。 次に、「自然環境を守り地球を救う運動を起こす」ことです。最近大気汚染の原因とされる「ＰＭ２・５」が中国から 飛来しているというニュースを聞きますが、地球規模で自然環境を守っていく必要があります。最後に、「学問、伝統、 文化を継承する」ことです。私たちは古の人々から受け継いだ学問、伝統、文化を習得し、未来の人々に伝えていく義 務があります。是非、生徒諸君に和歌山県が誇る「紀伊山地の霊場と参詣道」の保全・継承者になってもらいたいと思います。