平和集会

平和集会式次第



  1.初めの挨拶
  2.平和宣言
  3.平和を願う50字メッセージ朗読
  4.千羽鶴献呈
  5.黙祷
  6.終わりの挨拶

初めの挨拶



 この平和集会は、私たちにとって改めて今ある平和について考える良い機会となります。
この地で起きた悲惨な戦争を心にとめ、今の沖縄について考え、そしてこの学習を今後に生かしていこうと思います。
これまでの平和学習、そしてこの修学旅行を通して今一度平和について考えましょう。

平和宣言



 沖縄といえば、マリンブルーの海や色鮮やかな珊瑚などの美しい自然や固有の文化を感じられる楽しい観光地を連想しますが、
73年前にはこの美しい地で世界最大級の地上戦といわれた沖縄戦がありました。
この戦いは、アメリカ軍の無差別攻撃により空に鳥が飛ぶこともなく爆撃が行われ、その爆撃の煙によって空は黒く染まり、
陸では銃や火炎放射器が用いられて地上は赤色に染まり、女性や幼いこどもたち、高齢者にいたる多くの命が奪われ犠牲者は
20万以上といわれる残酷な出来事でした。


 この沖縄戦では、本土決戦の「捨て石」「盾」として時間稼ぎのために、県民が根こそぎ動員されました。
特に私たちと同世代の学生たちが戦場にかり出され、多くの命を落としたということに対して衝撃と恐怖を感じました。
この学生たちにも私たちと同じように家族や友人がいて、それぞれ希望や夢があったはずです。
このような悲劇を二度と起こさないために、私たちが積極的に過去について学ぶことが、二度と戦争を起こさないことに繋がると考えます。


 73年前に戦争は終わりましたが、今なお日本には爪痕が残っています。それは、アメリカ軍基地問題です。
沖縄には日本にあるアメリカ軍基地のおよそ7割が集中し、街の人口が密集している場所にも軍用機が飛び交っており、
沖縄の人々は不安や危険を感じています。私たちは和歌山に住んでいて、基地への不安はあまり感じませんが、
もし沖縄に住んでいて軍用機が毎日のように飛び交っているのを見ると不安を感じるのは当然です。


 このような、今もまだ続いている不安や問題と過去に起きた戦争を私たちは忘れてはなりません。
今回の平和学習をとおして、戦争の恐ろしさやそれがもたらしたものを改めて学ぶことができました。
食事をする、好きな服を着る、行きたいところに行くというような当時の人々が自分の意志ではできなかったことが、
今の私たちには当たり前にできます。それを当然のことだとは思わず、今一度見つめ直しながらこれからの日々を
過ごしていきたいです。


 戦争を経験した人が少なくなってきている今、平和を維持し過去に起きた戦争を風化させないためにも、
若い世代の私たちは今回学んだことを胸に、後世に伝えていく責任があると思います。
私たちは実際に戦争を経験した訳ではないですが、私たちの言葉が誰かの心を動かし、
少しでも世界が平和になることを願います。
                            和歌山県立橋本高等学校

平和を願う50字メッセージ



  ・A組  戦争という過去を背負い、今を生きる私達は日常の大切さと命の尊さをかみしめ、未来永劫の平和を願います。 
  ・B組  今ある命を大切にし、平和に過ごせていることに感謝を忘れず、永遠の平和を心から願います。
  ・C組  沖縄の人たちが体験した悲惨な戦争を忘れず、同じような過ちが二度と起こらないよう語り継いでいきます。
  ・D組  戦争の悲惨さを忘れず、過去の過ちを繰り返してはならない。今、平和であることに感謝し、笑顔を大切にしたい。
  ・E組  美しい海が、ずっと美しいままであってほしいから。この先も皆が沖縄での苦しい事を沖縄だけのものにしない。
  ・F組  人間同士が争うのではなく、助け合いながら大切な物を守れる。そんな平和を私たちの手で創っていこう。

終わりの挨拶



 今日はガマの中に入り説明してもらい、また、ひめゆりの塔でたくさんの戦争の記録を見て、
平和学習だけでは伝わらなかったリアルな部分を肌で感じることができ、とても良い経験となりました。
 戦争を知らない私たちは、これらの経験をしっかり心にとめ、二度と過ちを起こすことのない
平和な時代を築くことを誓い、亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、終わりの挨拶といたします。