橋本高等学校中学校
橋本高等学校

〒648-0065 和歌山県橋本市古佐田4丁目10番1号

TEL:0736-32-0049 FaX:0736-34-2185

校長挨拶

和歌山県立橋本高等学校・古佐田丘中学校

校 長 田中 克介

和歌山県立橋本高等学校ホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。

本校は、霊峰高野の麓、和歌山県の北東県境に位置する橋本市にあり、清流紀ノ川を見下ろす古佐田ヶ丘の風光明媚なところにあります。明治44年に橋本町立実科高等女学校として開校し、戦後の学制改革で和歌山県立橋本高等学校となりました。現在まで、百年を越える歴史を刻んできた伝統校です。さらに、古佐田丘中学校が、平成18年に併設型中学校として設置され、本年度で19年目を迎えました。

伝統ある歴史の中で、メルボルンオリンピック大会の水泳競技で金メダルを獲得され橋本市名誉市民になっておられる古川勝氏はもとより、ES細胞研究の世界的権威として再生医学分野の発展に多大な功績を残され京都大学の物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)の初代拠点長として活躍された中辻憲夫氏、社会人野球や日本代表としてオリンピックで活躍された杉浦正則氏など政界、経済界および教育文化等の様々な方面で活躍する多くの同窓生を輩出しています。

これからの社会はグローバル化や情報化が進展し、スマート社会が現実のものとなってきています。様々な分野でDX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)に関係した変革が起こり、ますます急速な技術革新のもと、より適切な対応が迫られる時代だと言われています。そのような社会において自らの未来を主体的に切り拓いていくための資質・能力を身につけていかなければなりません。

本校では、令和4年度に文部科学省より「新時代に対応した高等学校改革推進事業(普通科改革支援事業)」の指定を受け、「新たな未来を創造する人材」の育成を目指し、教科横断型の探究的な学びの構築を研究しています。「新たな時代を創る学び」は、本校の「自治と自由」という校訓やそれに基づく伸びやかで自由闊達な校風、自ら考えて行動するという伝統が目指すところと同じであると確信し、以下のような教育活動に取り組んでおります。

【学習活動】

学習面においては、「なぜ」を問うことを大切にしています。単に知識を蓄積するのではなく、物事の成り立ちや根拠、関連性を含めて理解し、腑に落ちるまで自ら咀嚼、分析することで、自らの知を高めていく学びを生徒に求めています。

【学校生活】

生活面においては、学習ともつながることとして、「自分で選び、決定する」ことを大切にしています。自分の考えをしっかりと持ち、他者と協力しながら、よりよい学校生活を構築することを「自治」の基本に据え、将来、各界でのリーダーとなる資質を育んでいます。

【探究活動】

地域およびSDGsをテーマに生徒自ら課題を設定し、いろいろな立場の方とコミュニケーションを取りながら、多面的な視野から課題解決を研究する探究活動により、「人間関係形成・社会形成能力」「課題対応能力」「自己理解・自己管理能力」を育んでいます。

【特別活動】

生徒が主体として取り組む橋古祭(文化祭、体育祭)、仲間と励まし合い心と技を磨く部活動などにより、多くの価値観を共有するなかで自己と他者を大切にし、多様性を認め合う人権意識を養い、自らの課題を発見・解決する道筋を組み立てる力を育んでいます。

【ユネスコスクール】

本校は、ユネスコスクールに認定されており、持続可能な開発のための教育に力を注いでいます。持続可能な社会のために、正確な情報と管理、科学に基づいた学習と行動が不可欠です。これらは、SDGsが求めているものであり、こうした考え方や態度をこれからも追求し、本校から巣立っていく生徒たちが、より素晴らしい社会を構築するリーダーとなって活躍できるよう教育活動を充実させていく所存です。

結びに、このような本校での学びは、校歌に「古佐田ヶ丘は知性の集い、自由のいずみ」と謳われているように、開校以来の校是であり、時代を超えて脈々と受け継がれているものです。今後とも、未来に向かって躍進する古佐田丘中学校・橋本高等学校に、皆様方の力強いご支援ご協力をお願い申し上げます。