校長挨拶

 
        和歌山県立橋本高等学校・古佐田丘中学校
            校 長 小滝 正孝

〜「自治と自由」「知性」あふれる学びの確立〜

和歌山県立橋本高等学校Webページにアクセスしていただきまして、ありがとうございます。

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、4月の始業式、入学式から5月31日まで臨時休業でしたが、6月1日から再開することとなりました。感染症予防に最大の注意を払いながら、緑薫る古佐田ヶ丘で、新たな友と、豊かな学校生活を送れるよう、創意工夫をこらして特色ある教育活動を行っていきたいと考えています。

今回の感染症の蔓延によって、考え方や生活様式、働き方など様々なことが劇的に変わろうとしていると実感しています。教育も同様で、従来の暗記型の学習から知識活用型、問題発見・解決型の学習に早急に転換し、インターネットやAI等の科学技術や情報技術を駆使して、誰もが暮らしやすい未来を築く力を育むことの重要性を再認識した次第です。

こうした「新たな時代を創る学び」は、本校の「自治と自由」という校訓やそれに基づく伸びやかで自由闊達な校風、自ら考えて行動するという伝統が目指すところと同じであると確信しています。

また、本校は、ユネスコスクールにも認定されており、持続可能な開発のための教育に力を注いでいます。今回のパンデミックは、国際的な協力なくしては解決できないと痛切に感じました。各国での正確な情報と管理、科学に基づいた学習と行動が不可欠です。これらは、SDGsが求めているものであり、こうした考え方や態度をこれからも追求し、本校から巣立っていく生徒たちが、より素晴らしい社会を構築するリーダーとなって活躍できるよう教育活動を充実させていく所存です。

ー学校紹介ー

本校は、明治44年に橋本町立実科高等女学校として開校し、戦後の学制改革で和歌山県立橋本高等学校となりました。現在まで、百年を越える歴史を刻んできた伝統校です。さらに、古佐田丘中学校が、平成18年に併設型中学校として設置され、本年度で15年目を迎えました。

校訓は「自治と自由」です。自らの可能性を追求し「自ら学び、自ら治め、自ら鍛える」ことを目指しています。

学習面においては、「なぜ」を問うことを大切にしています。単に知識を蓄積するのではなく、物事の成り立ちや根拠、関連性を含めて理解し、腑に落ちるまで自ら咀嚼、分析することで、自らの知を高めていく学びを生徒に求めています。

生活面においては、学習ともつながることとして、「自分で選び、決定する」ことを大切にしています。自分の考えをしっかりと持ち、他者と協力しながら、よりよい学校生活を構築することを「自治」の基本に据え、将来、各界でのリーダーとなる資質を育んでいます。

部活動も活発です。早朝、放課後は、生徒の声、球音、美しく奏でられる楽器の音色が校舎に響いています。我を忘れるほど熱中し、心と技を磨き、自分自身を成長させている姿が至る所で見受けられます。

結びに、このような本校での学びは、校歌に「古佐田ヶ丘は知性の集い、自由のいずみ」と謳われているように、開校以来の校是であり、時代を超えて脈々と受け継がれているものです。今後とも、未来に向かって躍進する橋本高等学校に、皆様方の力強いご支援ご協力をお願い申し上げます。